読者の皆さんから、身近なテーマについてコメントを募り、山陰中央新報とSデジに掲載する「さんコメ!」。「気になる校則」に投稿をいただき、ありがとうございました。紙面には一部しか載せていませんが、Sデジでは全てのコメントを読むことができます。記者の雑感もありますので、お楽しみください。(かっこ内はペンネーム。内容は一部要約・編集しています)
1.自分の時代は「女子はショートカット、男子は丸刈り」「校則じゃないけど、女子の体操の下はブルマ」だった現代の校則に思うのは三つ。(1)靴下の色や柄は、何でもいいと思う。決められている理由がよくわからない。(2)「華美でない、かばんや靴」と指定されるが、基準がよくわからない。(3)「制服が性別で決められている」。これは本当に早くどうにかした方がいい。すでに動いている学校もあるが、そうでないところが多い。LGBTの人がいるとかいないとかではなく、制服にするなら、あり方を考えた方がいい。個人的には、制服を着たい人は制服、私服がいい人は私服でいいと思っている。もう退職された校長先生で、校則をなくした方がいらっしゃる。基本的に私はその方の考えに賛同する。(朝顔)

2.小学校から高校まで、学校の休みの日も出かける時は制服を着る事になっていた。ピアノの発表会も、私はドレスを着る事ができなくて制服を着た。さみしかった。おしゃれな母は何を思ったのか、オーバー、雨コート、ジャケットなど制服の上に着るものは、ハイカラなかわいい服にと作ってくれた。学校は制服を着ているので何も言わなかった。母の心遣いで、校則を守りながら楽しく学校生活を送った。(ドルチェ)
3.スカート丈は膝元何センチ、髪の長さ、化粧ありなしなど、私が通った高校はとても校則の厳しい学校だった。週1回、体育館に全校生徒を集めて、風紀係の先生が風紀検査と言って、一人一人検査されたことを思い出します。たまたま検査の日に、名札を付け忘れてて「ヤバイ」と思ったのですが後の祭り(笑)。「あとから第〇〇教室まで来なさい」と言われたことがあります。今では考えられないですが友達の知人は、スカート丈が長くてスカートを切られた、とかうわさになりました。生徒手帳に風紀についての項目がたくさんあって、とても厳しかった記憶しか浮かんできません(笑)。今、生徒さんを見てると「そんなに厳しくないのかな?」って感じもしますが、そう思うのは私だけでしょうか? (80年代の女子校生)
4.中一の私の娘は制服は、ズボンがいいと言っています。理由は、スカートが嫌いだからです。スカートはめくれたりするし、女子はスカートと決めつけられるのが嫌だからといいます。ズボンの方が、動きやすく、冬も温かいと言っています。学校の和式トイレの場合、スカートをまくりあげて持つのが大変のようです。猛暑では夏スカートでも、太ももが汗でベタベタするようです。娘は、小学校まで私服のズボンをはいて登校していたので、今春から中学生になり、慣れないスカートに不満があります。娘は、中学校でも私服で登校したいと言っています。ズボンがはけるからです。せめて、ズボンの制服が選べるようになってほしいです。(やっこ)

5.私が通っていた私立高校の校則は、めちゃくちゃ厳しかったです。制服がダサイのに、休日の外出も制服で、と決まっていました。他校の制服に似せた私服を自分でそろえて、それを着て出かけてました。「どこの高校?」と聞かれることもしばしば。平気で公立高校の名前を言ってました(笑)
6.私の娘は髪がクルクルと巻いた天然パーマだったので、中学の時に生徒指導の先生に注意を受けました。孫は生まれつき髪が茶色っぽくて、やはり先生に注意を受けたと聞きました。何でもかんでも皆同じ、お人形さんにしようと言う校則には「?」と思います。ある程度の寛容さはあってもよいんじゃないでしょうか?
7.夏休みのある日の会話。わが家のJK(女子高生)が「ピアス穴開けたい」と申した。「もう開いてるじゃん」「もっと開けたい」。「いや、校則でダメってあるでしょ」実は、娘には校則が面倒になる前の保育園時に両耳開けておいたのだ。かく言う私、母親は40年前の高校時代、まだ校則にピアスのピの字もなかった頃に自ら開けた実績がある。昨今の出雲市は国際化が進んでおるので、ピアス文化が浸透してほしいと心から願っている。
8.「気になる校則」と言われてウン10年ぶりに思い出しましたが、中学校の校則に「男子は丸刈り、女子はショートカット」というものがあったと思います。同級生が生徒会長になったときにこの校則を廃止にしてくれましたが、小6の私は「そうか、中学生になったら髪を切るんだ」くらいにしか思っておらず、むしろショートカットにすることへの憧れすら持っていたように思います。しかし高校生になったとき、特に厳しい校則はなかったように思いますが(ちゃんと確認してなかった)、パーマをかけたら校長室に呼ばれました(笑)。結局最後まで行きませんでしたが…先生本当にごめんなさい。
9.40代の夫の小学校は、かさが禁止だったそうです。雨が降ればかっぱを着て登下校。今もそのルールは続いているそうです。

10.中学校時代、給食がない日は弁当持参が原則。どうしても用意できない時は、近くの商店などで買ってもよかったけど、何を買ったか先生に見せるのが義務づけられていた。いまだに何の意味があったか分からない。
11.生まれつき色素が薄い私は、夏休みの間、海に遊びに行くとすぐに髪の色が抜けた。染色が禁止だった当時の高校で、始業式に呼ばれるのは毎年恒例。母親に来てもらい地毛という証明をしてもらっていた。日本にも移民が増える中、見た目だけで判断する校則はどうだろうかと思う。
12.高校時代は「肩に髪の毛がつくと、結ばなければならない」というルールがあった。しかも団子にしてはいけない。学校に入って知ったルールで、先生に訴えることもできず、すぐにショートカットにした。部活で髪が当たるので結局戻したけれど。髪の毛が長いことでは誰にも害がない。「肩の高さ」という基準もいまだに分からないままだ。
13.学校指定の黒いかばんはかならず持って登下校しなければならなかった。厚みは5センチ程度で、正直何の役にも立たない。傘を持つ手や自転車通学には本当に邪魔だった。合わせて持って行くかばんも、強化指定を受けていた野球部などはエナメルバッグでよかったが、それ以外の部活はラケットバックのような者は禁止で、不公平さ、理不尽さを感じた。
14.中学から高校に進学するときに、さまざまなルールが緩和されたのは驚いた記憶がある。スマートフォンの持ち込みはもちろん、バレンタインデーのチョコレート持ち込み、授業の合間にはお菓子を食べられるようになって、楽しい高校生活を過ごせた。
記者雑感
私が通った高校も頭髪に関する校則が多数ありました。染色やパーマはもちろん、整髪や眉毛加工も禁止。強めの天然パーマの私は放課後、違う学年の教師に髪を触られ、不快な思いをしました。頭髪や眉の手入れは、第一印象に深く関わります。
投稿からは、若い人ほど「意味が分からない」と感じる傾向が強く、物事に理由を求める風潮がありました。校則を作るのは多くの場合、学校側です。運用する教職員は「ダメだ」と押しつけるのではなく、理由を答えられるようにするべきだと思います。答えられない、時代に合わなくなった場合は、柔軟な対応が必要ではないでしょうか。 (担当記者)
次回のテーマは「終活」。お盆に親族が集まると、今後に思いを巡らせる機会があるかもしれません。老いていく親や自身の体調、実家やお墓のこれから…。直面する悩みや経験談、始めた終活のあれこれを教えてください。悩んでいる誰かのヒントになるかもしれません。コメントをツイッターとLINEで募ります。ツイッターは「 #さんコメ 」をつけて、つぶやいてください! ペンネームがあるとうれしいです。8月下旬に特集を組みます。
▶さんコメ! ツイッターアカウント( @sancome33 )