島根県と鳥取県が１５日、５７６人、７３３人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。１４日確認分。松江市内の高齢者福祉施設など計７件（島根４件、鳥取３件）のクラスター（感染者集団）が発生した。両県各１人の感染者が死亡。鳥取の死者は８０代で入院中だった。累計死者数は島根６１人、鳥取３７人。
島根県の居住地別の内訳は、松江市１８８人、出雲市１２９人、浜田市３７人、雲南市３６人、安来市２１人、大田市２０人、江津市１６人、隠岐の島町９人、益田市８人、奥出雲町と海士町各７人、飯南町と吉賀町各６人、美郷町５人、邑南町４人、西ノ島町１人、県外２９人、調査中４７人。
クラスターは、松江市内の高齢者福祉施設５人、出雲市内の高齢者福祉施設５人、雲南保健所管内（雲南市、仁多郡、飯石郡）の児童福祉施設６人、事業所で６人が感染。接触者は把握しており、名称は公表しない。県内の累計は４９７件。
中国電力島根原発では１１～１４日の４日間に、構内で勤務する同社社員と協力会社社員計３６人の感染を確認したが、業務に支障はないという。
鳥取県の保健所管内別の内訳は、鳥取市３７０人、米子２２０人、倉吉１４３人。
クラスターは、鳥取市の医療機関１４人、社会福祉施設１０人、西伯郡の放課後児童クラブで１０人が感染。県内の累計は３２３件。
鳥取地家裁は米子支部の裁判官１人が感染したと発表した。１件の裁判期日を取り消し、７件を別の裁判官に交代する。
島根、鳥取両県は感染者を各１人取り下げた。累計感染者数は島根５万４８８７人、鳥取４万５７人。１５日午前０時時点の確保病床使用率は島根（３７１床）３２・１％、鳥取（３５０床）４６・６％。宿泊療養は島根３６人、鳥取１４１人。自宅療養は島根６６４７人、鳥取５８１２人。重症者は島根１人、鳥取３人。
（清山遼太、藤井俊行）
