ステップアップツアー第9戦「山陰ご縁むす美レディース」(日本女子プロゴルフ協会主催、山陰中央新報社共催)は25日、鳥取県伯耆町丸山の大山平原ゴルフクラブ(6513ヤード、パー72)で予選第2ラウンドがあり、4位タイでスタートした川崎春花(フリー)が3アンダーの69で回り、通算6アンダーで単独首位に立った。1打差の2位に武尾咲希(GOLF5)、大林奈央(山東CC)、西山ゆかり(フリー)の3人が並んだ。
初日で西山とともに首位だった石川怜奈(チェリーヒルズGC)は25位タイに後退。米子市在住の金宮みかど(フリー)は通算10オーバーの89位タイ、同市出身のアマチュア・垣美穂(岡山・作陽高1年)は通算17オーバーの103位で、ともに予選ラウンド突破はならなかった。
通算3オーバーの50位タイまでに入った60人が予選ラウンドを通過し、26日の決勝ラウンドに臨む。
今季のステップアップツアーを沸かせている2021年度プロテスト合格組の川崎春花が、2日連続の69で回り、単独トップに躍り出た。既に優勝を経験した同期生と肩を並べる初勝利に向け、「攻めるゴルフができたら上に行けると思う」と自らに言い聞かせるように話した。
川崎は、今季のステップアップツアー賞金ランキング1位の桜井心那、同2位の大林奈央と同じ「94期生」。桜井、大林に桑山紗月を加えた3人が既に同ツアーで優勝しているが、川崎は2位に2度入ったものの頂点には届いていない。
「すごいと思うし、自分もそうなりたい」という同期生へのライバル心を胸に臨んだ今大会。初日、首位と2打差の4位タイにつけた。大林と同じ組になった2日目は、立ち上がりの1番(パー5)、2番(パー4)で連続バーディーを奪うとノーボギーで前半を終了。後半でスコアを一つ伸ばした後の15番(パー4)でボギーをたたいたが、16番(パー4)ですぐにバーディーを奪って取り返した。
決勝ラウンドの課題はパットの精度で、2日目は打ち切れずにカップまで届かない場面もあった。「しっかりと打っていきたい」。攻め続けるゴルフを誓い、同期で4人目となるステップアップツアーの覇者を目指す。 (三浦純一)