通算4アンダーの5位タイからスタートした井上りこが、順位を上げて2位に入った。決勝ラウンドは5バーディー、1ボギーの68と、日ごとにスコアを伸ばす好調ぶり。ショットに悩まされながらも、パットの正確さが光り、「調子が悪い中でもスコアをまとめられた。自分の成長を感じた」と充実感を漂わせた。
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キーホールとなったのは16番(パー4)。グリーンの左奥にピンがあり、手前から下りの傾斜がある難所だった。ティーショットはフェアウエー真ん中の残り170ヤードに。向かい風だったというセカンドショットは6番ユーティリティーでグリーン右端に乗せ、ピンまで15メートルの距離を残した。「パーセーブできたら御の字」と打ったロングパットがカップイン。このバーディーが、続く17番(パー3)のバーディーにつながり「これがなかったら2アンダーぐらいだったかも」と喜んだ。
「ステップアップツアーで2勝」を今季の目標に掲げる井上。優勝には届かなかったが、「今年のステップアップツアーも折り返しに来ている中、後半戦に向けて自信がついた。次は優勝を目指す」と誓った。
(景山達登)