鳥取県西部で猛毒のキノコ「カエンタケ」が例年になく確認されている。昨年度は西部で14本ほどだったが、今年は8月だけで4倍以上の69本見つかった。関係者は大山周辺のナラ枯れの増加がピークを迎えるなど、生育環境が整ったことが要因とみており、秋の行楽シーズンを前に警戒を呼びかける。
8月25日午前、鳥取県江府町御机の木谷沢渓流近くの駐車場から県職員が遊歩道のパトロールを始めると、わずか数分でカエンタケ3本が見つかった。
県内では今夏、このエリアだけで40本、大山町大山の川床では9本、大山夏山登山道や日野町の宝仏山でも確認された。県西部総合事務所環境・循環推進課によると、例年になく数が多く、型も大きいという。
カエンタケは主にナラ枯れした老木付近で生育し、大きさは3~15センチ。赤だいだい色で人の手のような形をしており、触れるだけで皮膚の炎症を起こし、食べれば死に至る恐れもある。
例年、10本前後の確認で推移するカエンタケが突出している主因について、同課の秋草邦洋参事は大山で進むナラ枯れを挙げる。
大山周辺のナラ枯れは、2020年度に1万6417本と過去10年の中でピークを記録。秋草参事はカエンタケがナラ枯れしてから1、2年が経過した立木を好む特性に触れながら「急増につながっている可能性がある」と指摘。今夏は山間部で十分な降雨もあり、条件が整ったとみる。
初夏から秋にかけてが育成期のため、秋草参事は「赤だいだい色のキノコには触れず、県に知らせてほしい」と呼びかける。
(柴田広大)













