教え子たちの作品を眺める伊藤公子さん=松江市殿町、興雲閣
教え子たちの作品を眺める伊藤公子さん=松江市殿町、興雲閣

 【松江】松江城や武家屋敷をテーマに、松江市内の幼児から高校生まで48人の作品を展示した書道展が同市殿町の興雲閣で開かれている。城下町の中心で、書から風土の心を伝える。30日まで。入場無料。

 どっしりと紙いっぱいに表現した「石垣」や、木材を組み合わせた建築法を想起させる「城」といった思い思いに筆をふるった毛筆や硬筆作品50点が並ぶ。

 新型コロナウイルス禍で、複数の書道展が中止になった。めげずに頑張ってきた教え子たちの発表の場をつくりたいと、公文松江湖南・川津大内谷書写教室の指導者、伊藤公子さん(50)が企画した。年齢層ごとに難易度を考慮して題材を考えた。

 塾の教材ではない独自のテーマで展覧会を開いたのは初めて。伊藤さんは「訪れた観光客やいずれ旅立つかもしれない子どもたちが松江に思いをはせる機会になるといい」と話した。

 午前8時半から午後6時半まで。

(今井菜月)