磯釣りの釣果としては国内最大級とみられる長さ158センチ(拓寸163・5センチ)、重さ31・2キロのヒラマサの魚拓が7日、島根県西ノ島町に寄贈された。町は額装して人通りの多いフェリーターミナル周辺に展示する予定。県内外から来る釣り客や観光客に、美しい海と巨大魚のすむ島をアピールする。
巨大ヒラマサは会社経営の渡部幸太郎さん(44)=出雲市今市町=が6月12日早朝、西ノ島町三度の岩場で釣り上げた。クエ狙いの仕掛けに掛かった。出雲市内の愛好家に魚拓を取ってもらい、精巧なスキャニングと印刷で写しを作った。
西ノ島町役場であった贈呈式では、引き上げに協力した永見良明さん(52)=出雲市斐川町上直江=と、磯に渡した松尾丸の松尾翔平船長(33)=西ノ島町浦郷=も出席し、渡部さんが縦93センチ横178センチの魚拓を升谷健町長に手渡した。渡部さんは「魚拓は大きすぎて3人掛かりで取った」と振り返り、升谷町長は「マグロみたいだ」と驚き感謝した。
町内では秋の釣りシーズンに入り大型のヒラマサ、マダイ、グレの釣果が上がっているというが、月2、3回は同町で釣りをするという渡部さんは「このヒラマサを釣って以降、めっきり釣れなくなった」と苦笑い。それでもチャレンジを続けると話した。
(鎌田剛)