江津市二宮町の青陵中学校で2日、新聞教室があり、江津市の魅力や課題について調べている1年生63人が、山陰中央新報社の記者らから市内のまちづくりの現状や取材方法、記事のまとめ方を学んだ。
江津支局の村上栄太郎支局長(41)が、市内ではビジネスプランコンテストを経た起業者が多いことや赤瓦の景観を生かしたまちづくりの様子を紹介。再生事業が進む有福温泉街については、昨春は旅館3軒まで減っていたが、新たにホテルが2軒オープンし、レストランなどもできたことを伝え、「さらに宿泊施設が増える予定で、景観の改善にも取り組もうとしている」と説明した。
江津支局勤務の経験がある山本洋輔読者室長(54)は柿本人麻呂の足跡に触れた上で、新聞記事は大事なことを先に、5W1Hの要素を押さえて書くことなどを解説した。
江津市波積町の市指定文化財「岩瀧寺(がんりゅうじ)の滝」について調べる渡里伊織さん(13)は「事前準備の大切さを知った。取材では、関わっている人の思いを聞きたい」と話した。