布団掃除をしていると必ず掃除機にまたがる息子
布団掃除をしていると必ず掃除機にまたがる息子
布団掃除をしていると必ず掃除機にまたがる息子

 娘はぜんそく持ちで、3歳にして既に花粉症を発症している。息子も食物アレルギーの検査入院を経験したし、1年を通して湿疹、せき、鼻水に悩まされている。体質は紛れもなく私と夫に由来する。私はアレルギー性鼻炎にアトピー、幼少期のぜんそくが大人になって再発し、定期的な通院と吸入薬が欠かせない。夫もじんましんが出やすく、鼻炎持ち。皆そろって一年中、くしゃみをしているような家族だ。

 夫と2人だった頃は、居住環境の改善までは考えなかった。だが、子どもがぜんそくの発作を起こしたときや、風邪をこじらせた「クループ症候群」を発症したときは、さすがに医師から「寝室掃除を最低でも週2回はしなさい」と言われた。ぜんそくを引き起こすダニが多い布団をきれいにして、予防するわけだ。

 だが、ただでさえ家事と育児と仕事に追われる自転車操業の毎日。そこに加わる「寝室掃除」の重圧は大きかった。初めこそ張り切って毎朝、起床後に布団に掃除機をかけ、床のほこりを吸い取っていたが、そのうち続かなくなった。

 次に手を出したのが「アレルガード」。高密度の生地を使ってダニを通しにくくしたシーツと布団カバーだ。しかしダニだけでなく、空気も通しにくく、さらっと気持ちよい触感ではない。寝心地を取るか、ダニ予防を取るか…。

 布団の天日干しもハードルが高く、布団乾燥機を新たに購入。乾燥後は、ダニの死骸を掃除機で吸い取る。ダニは布のあるところには必ず生息する。ちょうど買い替え時だったソファも、布地ではなく合皮を選んだ。

 子どもたちが大好きな縫いぐるみにもきっと、ダニがいる。車の座席もしかり。100%きれいにすることは不可能だが、子の健康へのリスクは排除したいのも親心。そのはざまで、もどかしさを常に抱える。

 空気清浄器はフル稼働、冬は加湿も必須。風呂上がりは夏でも保湿剤の塗布が欠かせない。せきがひどいときは、家庭用の吸入器で対応。鼻水も頻繁に専用の機器で吸いとる。地味だが、子の健康に必要不可欠な作業は多い。アレルギーがない家庭をうらやましく思うこともあるけれど、家族みんなでアレルギーとの付き合い方を模索する日々も、意外と悪くはない、かもしれない。

 (文化生活部・増田枝里子)

  =毎週土曜掲載=

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