松村健次論説委員長(奥)の解説に耳を傾ける参加者=松江市田和山町、さんさんカフェ
松村健次論説委員長(奥)の解説に耳を傾ける参加者=松江市田和山町、さんさんカフェ

 山陰中央新報の1面コラム「明窓」にまつわるトークイベントが9日、松江市田和山町の山陰中央新報松江南販売・田和山営業所内の「さんさんカフェ」であった。執筆陣を代表し、松村健次論説委員長(55)が、参加者14人にテーマ選びのポイントや書き方のこつを紹介した。

 明窓は1948年に開始。「明窓浄几(じょうき)」という中国北宋の文人・欧(おう)陽(よう)脩(しゅう)の言葉が語源で、「学問や執筆に適した所」を意味する。現在は14人の論説委員が輪番で執筆している。

 松村論説委員長は、季節や時事問題に絡めた旬の話題がテーマ選びの基本になると説明。読者の興味を引きつける手法として、雑学を冒頭に挿入することを挙げ、読みにくい駅名の列挙で書き出した東日本大震災のコラムを例示した。

 参加者は熱心に耳を傾け、同市西津田7丁目の主婦原敦子さん(81)は「軽妙な語り口で裏話が聞けて良かった」と話した。

 イベントは、今井書店グループセンター店で開催中の「全国地方新聞社ふるさとブックフェア」を記念し、山陰中央新報社が主催した。 (佐貫公哉)