後の大正天皇の嘉仁親王と貞明皇后の九条節子さんの婚礼が行われたのが、1900年のきょうのこと。それを祝い、米国サンフランシスコの日本人会から1台の電気自動車が献上された。ところが、試運転中にブレーキが利かなくなり、皇居のお堀の中へ。あえなく車はお蔵入りになってしまった。これが自動車事故の国内「第1号」らしい▼失礼ながら思わず笑ってしまったが、こちらの「第1号」の現状には複雑な気持ちになった。大型連休中、新型コロナウイルスの〝震源地〟とされる中国・武漢に1万人超の若者が集まり、その大半がマスクを着用せず、ジャンプしながら音楽イベントを楽しんでいた、と通信社が伝えた▼武漢では、昨年1月23日から2カ月半も都市封鎖を実施。中国当局によると、ワクチン接種も進んで感染拡大が収束し、現在は感染者はほとんど発生していないという▼ただ、ここまで来るには苦労もあったはずだ。イベント参加者の一人は「私たちはとてつもない努力をし、大きな代価を払った」と話していた▼日本に目を向けると、東京などで発令中の緊急事態宣言の期間延長と対象追加が決まった。3度目の宣言とあり、外出自粛を促すブレーキの利きは鈍く映る。このままでは底なし沼へ落ちそうな予感もする。マスクなしでイベントを楽しめる日が早く戻ることを願い、もう一段階強く心のブレーキを踏みたい。(健)