【安来】安来市清水町の清水寺で17日、師走恒例の年送り行事「大梵焼祭(だいぼんしょうさい)」があった。参拝者が燃え盛る護摩壇に向かって手を合わせて一年に感謝し、新年の無病息災や家内安全を祈った。
ヒノキの枝葉で覆った護摩壇を設け、山伏がホラ貝を吹いたり四方などに矢を放ったりする儀式の後に点火し、清水谷善暁貫主(かんす)(45)が願文を唱えた。さらに僧侶や山伏が護摩壇を囲んで般若心経を唱え、参拝者の願いが書かれた護摩木を炎の中に入れた。
2021年10月に松江市で開かれた全日本仏教徒会議島根大会で奉納された写経もたき上げた。参拝した米子市淀江町稲吉の農業、長谷川彰一さん(61)は縁起物の矢を2本拾い「新年に向けて良いことがあればいい」と期待した。(桝井映志)












