出雲の文化を若い世代に伝えようと、出雲商業高校(出雲市大津町)の3年生のグループが出雲弁を取り入れた無料通信アプリ・LINEのスタンプを制作した。生徒たちは「県内外の幅広い世代に親しんでほしい」と願う。
制作したのは、生徒11人で作るグループ「mori茶project」。同校の課題研究の一環で昨年に続く第2弾となる。第1弾は全スタンプのうち一部が出雲弁だったが、第2弾「I♡IZUMO 好いちょーよ!出雲弁」は、より多くの言葉を知ってもらおうと40種全てを出雲弁で制作。監修としてNPO法人出雲学研究所の藤岡大拙理事長(90)の協力も得た。
日常の会話で使いやすいように、えらいわ(つかれた)▽どげかね(どうした?)▽よもよもだらぞ(よくもまぁ)-など、若者でよく使われそうな言葉を厳選。キャラクターは生徒をモデルにした女子高生などで、イラストレーターに描いてもらった。
生徒グループの同校商業科3年・金山綾さん(18)は「出雲弁のスタンプを使って会話が広がるきっかけにしてほしい」と話した。
スタンプは40種セットで、120円で販売。売り上げは生徒の活動費に充てる。
(佐野翔一)