箏、三絃、尺八による演奏を行う清音会石橋社中のメンバー=松江市比津町、法吉公民館
箏、三絃、尺八による演奏を行う清音会石橋社中のメンバー=松江市比津町、法吉公民館

 【松江】地域の人に和楽器の演奏を楽しんでもらおうと、松江市比津町の法吉公民館で10日、箏(こと)・三絃(さんげん)・尺八・唄の演奏会があった。人間国宝の富山清琴直門で生田流筝曲・地歌三絃の師範、石橋清宗(せいしゅう)さんが出演。石橋さんが代表を務める「清音会石橋社中」のメンバー4人と演奏した。

 「花は咲く」「菊の寿」「春の海」といった正月にちなんだ計5曲を披露。来場者は和菓子と抹茶を味わいながら繊細な音色に耳を澄ませた。

 来場した松江市比津が丘3丁目の斎藤栄子さん(82)は「お正月らしくてよい曲ばかり。きれいな音だった」と笑顔。同市法吉町の渡孝雄さん(79)は「尺八の音色が澄み渡っていた」と満足そうに話した。

 石橋さんは山陰中央新報文化センター松江教室で「箏・三絃講座」の講師を務め、開講日は三絃が第1・3水、金曜日、筝曲は第2・4水、金曜日。受講の問い合わせは同センター、電話0852(32)3456。

(山本貴子)