着脱テープを付けた不織布マスクと、マスクガーゼを手にする井上貴央施設長=米子市内
着脱テープを付けた不織布マスクと、マスクガーゼを手にする井上貴央施設長=米子市内
着脱テープを付けた不織布マスクと、マスクガーゼを手にする井上貴央施設長=米子市内

 不織布マスクに入れて使う冷感仕様のマスクガーゼのずれや外れを防ぐ特殊な着脱テープが10日発売された。介護老人保健施設あやめ(鳥取県江府町武庫)の井上貴央施設長(69)=鳥取大名誉教授=が広島県の企業と共同開発した。井上施設長は「夏場を迎え、職場や家庭で涼しく新型コロナウイルス感染予防できるよう工夫した」と話す。(山根行雄)

 着脱テープは、加湿・保湿効果に優れた超極細繊維のナノフロントと、面ファスナーを組み合わせた仕様。1本が長さ13センチ、幅1・3センチで、鼻にフィットするよう折り曲げるマスク内側に装着して使う。

 どのメーカーの不織布マスクにも使え、ナノフロント素材の冷感マスクガーゼを固定。会話やマスク会食などの際にずれたり、外れて落ちたりすることがない。耐久性にも優れ、衛生を保つために繰り返し水洗いしても着脱効果は変わらない。

 冷感マスクガーゼを手掛け、ずれ防止に苦慮していた一般医療機器製造・販売会社コーポレーションパールスター(広島県東広島市、新宅光男社長)が今春、福祉用品開発に実績のある井上施設長に助言を依頼。試行錯誤の末、商品化し、共同で特許出願した。

 着脱テープ1本と冷感マスクガーゼ4枚入りがセットで1760円。10日に生協ひろしまや調剤薬局などで発売した新宅社長(72)は「不織布マスクは熱がこもりやすく、(冷感マスクガーゼは)熱中症対策に有効」と言う。

 夏場の新型コロナ感染予防に神経をとがらせる老健施設で、入所者や介護職員の安心安全に気を配る井上施設長は「今後も福祉用品の商品開発に努めたい」と話す。

 問い合わせは同社、電話0846(45)0116。