「南北戦争以来」と言われる米国の分断。内戦下の19世紀と同じく、人種問題が国の統合を妨げる。ロシアや中国の「レコンキスタ(失地回復)」を誘う超大国の断層は今、なぜ拡大しているのか。前回に続き「米国の復興」を唱えて論議を呼ぶ白人擁護運動の指導者の一人ジャレッド・テイラー氏に聞く。
―あと四半世紀もすると、米国の人口に占める白人比率は50%を切ると予測される。
「米国に小さな昆虫がすんでいる。(南部テキサス州の洞窟などに生息する)『クレッチマードウクツアリヅカムシ』だ。耳慣れない生き物だが、国の法律で絶滅危惧種に指定されている」
「あなたが...