2月3日は節分。節分は鬼に扮した人や屋内に向かって豆をまき、災いを追い出して福を招くという伝統の行事。慣例に従って、なんとなく豆まきをしている人も多いだろうが、なぜ2月に豆をまくのだろうか。島根県立大民俗学研究室の中野洋平准教授に、豆まきの由来や目的を聞いた。
(宍道香穂)

※2023年2月1日配信記事※

▽豆まきの由来は?
 節分の行事にはどのような由来があるのか。中野准教授は「節分を知るためにはまず、暦を知る必要がある」と説明した。
 節分は1年を24の季節に分けた「二十四節気」の立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日を指す。「節分」といえば2月3日が頭に浮かぶが、実は年に4回あるということ。現在の日本で用いられている「太陽暦」では毎年2月4日が立春のため、2月3日が春の節分とされている。

島根県立大民俗学研究室の中野洋平准教授=松江市浜乃木7丁目、島根県立大松江キャンパス

 なぜ2月の節分のみ、行事があるのか。中野准教授は...