24日からの降雪で、路面の凍結によるスリップ事故や接触事故などに伴い、自動車の修理現場では擦り傷やへこみの修理依頼が殺到している。
島根、鳥取両県警によると、24日からの大雪で発生したスリップ事故は、島根県内で229件(29日午前まで)、鳥取県内では267件(30日午前まで)。
件数に表れない雪による車両の故障などもあり、修理の現場は対応に追われた。板金塗装の朝日自動車(松江市東津田町)では、平時の2倍に当たる1日10件程度の修理依頼に対応。大半はハンドルを取られて道路脇の障害物にぶつけたり、追突に遭った事による破損だという。
代車や担い手不足もあり依頼を断らざるを得ない状況で、宇田川智久代表(62)は「部品の供給不足も重なり対応が難しい」と話す。
オートショップさぽーと(同市西津田9丁目)には、脱輪や気温の低下によるエンジントラブルの問い合わせが殺到した。雪解けが進むにつれて走行可能な軽微な傷の修理が増えて繁忙は続くといい、渋谷宏志代表(51)は「対応できるよう備える」と構えた。
(中島諒)