講師の永見克久さん(右)の手ほどきを受け、思い思いに陶芸作品を作る児童=雲南市木次町西日登、市立西日登小学校
講師の永見克久さん(右)の手ほどきを受け、思い思いに陶芸作品を作る児童=雲南市木次町西日登、市立西日登小学校

 【雲南】雲南市木次町西日登の市立西日登小学校6年生が31日、卒業記念品になる陶器作りに挑戦した。地元の永見窯(雲南市三刀屋町給下)の手ほどきで粘土をこねて、マグカップや皿の形にした。

 子どもたちに楽しい思い出をつくってもらおうと、地域自主組織・西日登振興会が企画した。永見窯の永見克久さん(72)が講師を務めた。

 6年生3人が、丸い木の板の上で作品を作る、手びねりを体験した。焼く際に亀裂の入りにくい滋賀県の信楽(しがらき)粘土約600グラムを使用。児童は時折「難しい」と声を漏らしながらも思い思いの形に仕上げた。成形後、赤と茶の化粧土で色を付けた。

 高さ約6センチ、直径約18センチの皿を作り上げた細木佑海(ゆう)君(12)は「自分で形を作って達成感がある。早く使ってみたい」と話した。講師の永見さんは「素直に楽しんでもらえた。陶芸に限らず、自分を表現する手段を見つけてほしい」と期待した。

 作品は永見窯で焼き、卒業時に手渡される。

(山本泰平)