大田の大あなごを使ったお重(国民宿舎さんべ荘提供)
大田の大あなごを使ったお重(国民宿舎さんべ荘提供)

 大田市三瓶町の国民宿舎さんべ荘で指される25、26両日の将棋王将戦7番勝負第5局で、両対局者が食する「勝負飯」と「おやつ」のメニューが決まった。藤井聡太王将(五冠)に羽生善治九段が挑む夢の新旧王者対決。さんべ荘は「大田の大あなご」や三瓶そばといった地元特産品を用意し、近隣の菓子店はおやつに腕を振るい、地域経済への波及効果も期待される。

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夢の対局 食で応援 大田で王将戦・藤井五冠VS羽生九段 飲食店 アナゴ特別メニュー

 異次元の強さを誇る藤井王将に平成の第一人者・羽生九段が互角に指し回し、2勝2敗で迎える第5局。注目度は急上昇中だ。タイトル戦での両対局者の食事は、両雄に限らず勝負の行方とともに注目の的となり、選ばれるとたちまち人気商品となる。

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 昼食に当たる勝負飯は、かつて羽生九段がさんべ荘で対局した際に選んだ三瓶そばやアナゴ重のほか、奥出雲ポークを使ったカツ丼、島根県美郷町のイノシシ肉そばなど、山海の幸を多彩に取りそろえた。特別メニューでなく今後訪れる観光客やファンにも食べてもらおうと、オーソドックスな品々にし、ご飯はいずれも三瓶米を使用する。

 2日間で計4回のおやつには、8種類を用意。山の駅さんべ(大田市三瓶町)は地元素材を使ったカヌレとクッキー、サングリエ(島根県美郷町粕渕)は焼き菓子やロールケーキ、ガトーサンマリノ(大田市大田町)は大田産のイチゴを使ったケーキなどを提供する。地元老舗和菓子店の銘菓も並ぶ。

 さんべ荘の高原充支配人(45)は「食材、地域にこだわった。さんべ荘だけでなく、大田全体のにぎわいにつなげたい」と話した。
      (曽田元気)