愛宕山公園の風景を切り取った作品を説明する細木良男さん=松江市殿町、島根県民会館
愛宕山公園の風景を切り取った作品を説明する細木良男さん=松江市殿町、島根県民会館

 【松江】愛宕山公園(出雲市平田町)の魅力を切り取った写真展が、松江市殿町の島根県民会館で開かれている。元高校教諭で、日本写真家協会会員の細木良男さん(69)=出雲市西平田町=が写した動物の表情や四季の変化が来場者の目を引く。17日まで。

 細木さんは県立高校で写真部の顧問を長年務め、退職後の2017年夏、急性リンパ性白血病を患った。退院後に体力を戻そうと、近くにある愛宕山公園を夫婦で散歩するようになり、カメラで動植物や風景を撮影した。

 会場には22年に撮った、展望台から見える大山や犬と触れ合う子どもたち、草むらに潜むバッタや木に止まるセミ、ポニーやカンガルーといった何げない一瞬を切り取った58点が並ぶ。細木さんは「愛宕山公園は四季を身近に感じることができる。写真を通して魅力を知ってほしい」と話した。

 午前9時~午後6時(最終日は午後3時まで)。13日は休館。観覧無料。

 (吉田真人)