地域から広告の未来を発信する全日本広告連盟(全広連)山陰大会開幕前日の19日、大会関係者が島根入りし、本番に備えた。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、地域経済やさまざまな表現活動への影響が出ている中、メディア関係者らが集い、地域社会の再起動へ向けた方策を議論する。(部田寛孝)
大会は、新型コロナ感染防止と全国大会開催の両立を図り、全広連大会として初めてとなるオンライン参加を導入した。
この日、松江市殿町の山陰中央新報社を訪れ、大会組織委員会会長の松尾倫男社長と懇談した全広連の大平明理事長は「オンラインで500人以上が参加すると聞いている。大会を通じ、魅力的な内容を全国に発信したい」と話し、山陰から活力を届ける大会の意義を強調した。
また大会開催に合わせて同社が企画・発行した19日付の別刷り広告特集にも触れ、数多くの地元クリエーターが参画した紙面の出来栄えを評価した。
これまでにも山陰両県を訪れている大平理事長は自然景観や歴史的な建造物など地域の優れた素材を挙げ、有効活用するために「それぞれをつなぐルートや交通網を整備し、そこにストーリーを設けることが重要だ」と述べた。