全日本広告連盟の通常総会で議題を話し合う出席者=松江市千鳥町、ホテル一畑
全日本広告連盟の通常総会で議題を話し合う出席者=松江市千鳥町、ホテル一畑

 全日本広告連盟(全広連)の通常総会が19日、松江市内のホテルであり、第15回全広連鈴木三郎助地域クリエイティブ大賞・最優秀賞に、島根県や山陰中央新報社などが手掛けた広告「『早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね。』『早く会いたいけぇ、今は帰らんでいいけぇね。』」を選んだことなどを報告した。

 総会では、同地域キャンペーン大賞・選考委員会特別賞に、若者の定住をテーマに山陰中央新報社などが手掛けた企画「Think local.(シンク・ローカル)」を選出したことも報告した。20日の全広連山陰大会で表彰する。

 地域クリエイティブ大賞に選ばれた島根県の広告は昨年4月29日付の山陰中央新報に掲載された。新型コロナウイルス禍での移動自粛というネガティブな情報を、地域の方言を使い、温かみのあるコピーで伝えた。文字や新聞広告の可能性を示したと評価された。

 総会で大平明理事長は「山陰の地に広告の英知が集まった。(大会で)どのような意見が出るか楽しみだ」と山陰大会の開幕に期待を寄せた。大会組織委員会会長の松尾倫男・山陰中央新報社社長は総会後のあいさつで「広告の力で日本を元気にするんだという意気込みで、プラスのエネルギーを生み出したい」と述べた。