世界遺産・石見銀山遺跡エリアの大田市温泉津町温泉津に移住し、昔ながらの温泉街の風情を残す町を活性化しようと、ゲストハウスや一棟貸し切りの古民家を4軒運営する。「この町で大事にされてきた文化を守りたい。そのためにも町全体で人を呼び込めるよう考えていきたい」と力を込める。

 観光、宿泊客に中長期滞在を促している。

 「温泉津の良さであるノスタルジックな町並みや静けさ、人との交流を味わってもらいたい。温泉津は元々リピーターが多い町で、人を引きつけてきた理由には温泉だけでなく、人との触れ合いがあったと思う。最近は飲食店も増え、出会う場所も増え、どんどん面白い場所になっている。中長期滞在を通じて『住民になる』体験をしてもらい、住んでみたいという人が増えたらうれしい」

 滞在に向けた仕掛けづくりにも工夫が光る。

 「二拠点生活するシェフが期間限定で店を出すシェアリングキッチンとゲストハウス、...