福住 英行候補 防衛より医療福祉充実

 福住英行候補は午前8時過ぎ、米子市両三柳の共産党県西部地区委員会事務所を出発。大票田の同市に狙いを定め、34カ所で街頭演説し「国にもの言う県政でなければ、暮らしも平和も守れない」と訴えた。

 米子駅近くの市文化ホール前では、選挙戦で最も力を入れて主張した国の防衛力強化への批判を、声高に展開。「ミサイルを買うお金があるなら医療や社会保障の充実、子育て応援にこそ使うべきだ」と主張した。コロナ禍で疲弊した中小企業への支援や消費税減税を掲げ「国に求めていこう」と力を込めた。

 同市淀江町では建設計画が進む産業廃棄物最終処分場について「名水の里には造らせない」と断言。最終演説は同市車尾4丁目の自宅近くで行い「子どもたちに戦争のない社会を引き継ぐため全力で頑張る」と締めくくった。

 (福間崇広)

 

平井 伸治候補 中山間地域対策 最優先

 平井伸治候補は、大票田・鳥取市の中心部や住宅街を選挙カーで巡り「コロナ禍や物価高を乗り越え、鳥取を再興する」と声を張り上げ、支持を呼びかけた。

 同市東品治町のJR鳥取駅前では、支持者ら約80人に35項目の公約を抜粋して説明。JA系スーパーの閉店方針を踏まえ、買い物や交通といった中山間地域対策を「最優先課題としてやっていきたい」と強調した。子育て施策を推進し、医療費や保育料のさらなる負担軽減にも取り組むとした。

 共産党新人候補が白紙撤回を主張する米子市淀江町の産業廃棄物最終処分場計画にも言及。世界的に権威のある研究者と調査したことを説明し「米子の水源に影響しないことは、はっきりした」と反論した。

 同市新町の選挙事務所前で最終演説。「最高の鳥取をいま一度築きたい」と力を込めた。

 (岸本久瑠人)

 

◇鳥取県知事選立候補者(敬称略、届け出順)

福住 英行47 党県常任委員 共産新

平井 伸治61 元総務官僚  無所属現(4)

       ((推)自民、立民、公明)