石本正氏の名画の数々に見入る来場者=松江市袖師町、島根県立美術館
石本正氏の名画の数々に見入る来場者=松江市袖師町、島根県立美術館

 浜田市三隅町出身の日本画家・石本正氏(1920~2015年)の作品の全貌に迫る企画展「生誕100年 回顧展 石本正」(山陰中央新報社など主催、浜田市立石正美術館特別協力)が24日、閉幕する。会期最終盤の21日、会場の島根県立美術館(松江市袖師町)では、舞妓(まいこ)や花、風景画など多彩なテーマの名画を来場者が鑑賞した。

 約180点の作品が並ぶ全国初の大規模回顧展。「サン・マルコ寺院 ベネチア」は憧れの西欧に訪れた経験を基に、細やかな描線で大聖堂のたたずまいを臨場感と共に伝える。

 出雲市知井宮町の岡田邦博さん(68)は「舞妓や裸婦といった有名な作品だけでなく、風景画も美しかった」と話した。

 入場料はオンライン決済券一般900円。当日券は一般千円、大学生700円、小中高生300円。(佐貫公哉)