「西の高野山」とも称される大田市温泉津町井田の高野寺(たかのじ)で、ツツジが見頃を迎えた。本堂に向かう石段脇の斜面には色彩豊かな花々が咲き誇り、新緑の便りを届ける。
高野寺は標高約300メートルの山中にある。仁王門から本堂まで200段を数える石段の両脇には、緑に浮かぶ鮮やかな赤色のキリシマツツジや白、ピンク色の種類など約千本が広がる。
例年より早く4月中旬に咲き始め、5月初めまでが見頃という。5月5日には恒例のつつじ祭りが開かれ、護摩供養と火渡り神事がある。
増沢寛順(かんじゅん)住職(66)は「寺で花を見て、自然を感じ、来て良かったと思ってほしい」と話した。(曽田元気)