2016年にスタートしたバスケットボール男子のプロリーグ、Bリーグで近年、大企業によるクラブ経営への参入が相次いでいる。若者のファンが多く「成長市場」としての期待が大きいことが背景にあり、リーグの島田慎二チェアマンは「一気に投資が進んだ」と話す。1部(B1)の勢力図にも大きな変化が起きている。

スサマジCSへ見えた光明 ホーム最終戦で最高の勝利、CS準々決勝のホーム開催も決定

 4月12日、松江市総合体育館。島根スサノオマジックが琉球ゴールデンキングスをホームに迎えた一戦は、平日夜にもかかわらず満員の4千人超が詰めかけ、熱気に包まれた。ゲーム大手バンダイナムコエンターテインメントが19年に経営権を取得した島根は、昨季プレーオフに初進出。今季も西地区で首位争いと旋風を巻き起こし、ファンの心をつかんだ。

 元々は地元企業が支えていた小さなクラブ。Bリーグ初年度の16~17年シーズンや18~19年シーズンは2部(B2)だったが、...