雲南市役所本庁舎で発生したクラスターについて画面越しに説明する石飛厚志市長(右)=松江市殿町、島根県庁
雲南市役所本庁舎で発生したクラスターについて画面越しに説明する石飛厚志市長(右)=松江市殿町、島根県庁

 島根県は23日、雲南市役所本庁舎で職員によるクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。同日判明した3人を含め、計5人の職員の感染が確認されたため。市は24日から本庁舎を閉庁する。

 県と市によると、5人はいずれも本庁舎2階フロアで勤務していた。主にデスクワークや庁舎内での業務が中心で、過去2週間に県外移動歴はなかった。性別や年代は非公表で、全員症状はないという。県内でのクラスター発生は12例目。

 本庁舎には約370人の職員が勤務し、これまでに接触者を含めて約200人の陰性が確認された。24日以降、残る約200人の検査を進める。

 県の記者会見にオンラインで出席した石飛厚志市長は「市民の皆さまにご迷惑、ご心配をおかけする」と陳謝。市内6カ所の各総合センターは通常業務を続け、24日に始まる高齢者を対象にしたワクチンの集団接種と予約の受け付けは予定通り実施する。

 23日は県内で計9人の感染が発表され、内訳は雲南市5人、益田市2人、吉賀町1人、津和野町1人。益田市の1人はクラスターが発生したカラオケ喫茶「さくら歌(か)」の利用者で、吉賀、津和野両町の各1人は益田保健所管内の別の飲食店クラスター関連だった。

 県内の累計感染者は501人となった。

 (森みずき、金津智也)