島根県が6月中に、新型コロナウイルスの変異株の「型」の解析を始める。現在は国の研究所に検体を送っており、判明まで10日程度かかっていたが、自前の検査だと4、5日に短縮できる。全国で「英国株」や「インド株」が猛威を振るう中、医療機関への迅速な情報提供につなげる。
4月下旬に県保健環境科学研究所の職員1人が国立感染症研究所で研修し、検査方法を取得。今後検査用の試薬などを準備して、本格運用する。
県によると、異なる型の感染者を相部屋で入院させると、新たな感染を引き起こす可能性がある。医療従事者は型ごとに防護服を替えて対応しなくてはならないため、医療機関にとって型の情報は重要という。(曽田元気)