野鳥の生態を撮影した作品に見入る来館者=鳥取県大山町大山、県立大山自然歴史館
野鳥の生態を撮影した作品に見入る来館者=鳥取県大山町大山、県立大山自然歴史館

 愛鳥週間(10~16日)にちなむ写真展「山々の鳥」が、鳥取県大山町大山の県立大山自然歴史館で開かれている。鮮やかな黄色が特徴で国立公園・大山の新緑に映えるキビタキなど32種40点を展示し、野鳥の生態を通して森林資源の大切さを訴えている。28日まで、入場無料。

 NPO日本野鳥の会鳥取県支部会員の吉田亮さん(鳥取市)と、同じく徳永年彦さん(米子市)が大山を中心に県内で撮影した。巣材の獣の毛を運ぶシジュウカラや鋭い眼光で警戒するアオバズク、渓流で親鳥から餌をもらうカワガラスなど、普段見ることのできない野鳥の行動を見事に捉えている。

 動植物の写真を交流サイト(SNS)で紹介する、島根県奥出雲町馬馳の山根富則さん(68)は「生態がよく分かる作品ばかりで参考になる」と話した。

 西日本最大級のブナ林が広がる大山で観察できる留鳥、夏鳥、冬鳥は90種以上という。(山根行雄)