世界各国で若い世代のミュージシャンの出現が目立つようになっている。エフエム山陰が選ぶ5月の洋楽パワープレイ「V-airツキ押しWP」は、弱冠18歳、米テキサス州ヒューストン出身のd4vd(デイヴィッド)だ。
彼のストーリーが面白い。元々大人気ゲームであるフォートナイトのゲーム配信をしていたデイヴィッドは、音楽に興味を持つと、妹の部屋にある狭いクローゼットの中でアイフォーンアプリのみを使用した楽曲作りを始める。中学生までゴスペル音楽しか聴いてこなかった彼が、アイフォーンを手にして新しい世界に触れ、才能が開花したのだ。
暗いクローゼットの中でスマートフォンをピコピコと地道に触りながら音楽を作るデイヴィッド少年の表情を想像すると、胸がいっぱいになるような気持ちだ。
彼は今やR&Bからインディーロック、グランジまで、多彩なジャンルでリスナーを魅了する新鋭アーティストとして世界から注目されている。
ついついわが子に対して「スマホばっかり触ってるんじゃないぞ!」と注意する私だが、子どもたちがスマホやコンピューターで夢中になって何かを制作しているとき、それは夢や未来につながってるかもしれない。
(エフエム山陰 高田リオン)
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