ゴールボールの体験会が20日、出雲市内であり、市民ら30人が競技先進地の滋賀県から招かれたスタッフの手ほどきで、ルールやボールの投げ方を学び、パラスポーツや視覚障害への理解を深めた。
<Sデジ+> 日本ゴールボール協会、西村技術部長(滋賀県ゴールボール協会会長)に聞く
ゴールボールは、弱視や全盲の選手が出場するパラリンピックの競技。「アイシェード」と呼ばれる目隠しをして、3人一組で鈴の入ったボールを相手ゴールへ投げ合い、得点を競う。東京パラリンピックでは日本女子チームが銅メダルを獲得した。
参加者は滋賀県ゴールボール協会の西村秀樹会長(61)から、ラインの手前で必ずボールをバウンドさせる▽投げる際は周りに鈴の音が聞こえるよう声を出さない-など、基本ルールの説明を受け、投球や守備を実践した。
最初はアイシェードで周りが見えず、戸惑っていた参加者も「ボウリングのような投げ方で」といったアドバイスを受け、ゴール枠に放れるようになり「ナイスボール」と声が飛んだ。
最後はミニゲームに挑戦し、互いに激しい攻防を繰り広げた。家族で参加した市立高浜小6年の片山楓花さん(11)は「最初は怖かったけど楽しめた」と話した。西村会長は「体験を機に、ゴールボールの輪が広がっていってほしい」と願った。
体験会は、島根大医学部眼科学講座の医療スタッフらでつくるチーム「スサノオアイズ」が開いた。(佐野卓矢)