大きいおもちゃを紹介する長嶺泉子主任専門員=鳥取市西町3丁目、わらべ館
大きいおもちゃを紹介する長嶺泉子主任専門員=鳥取市西町3丁目、わらべ館

 【鳥取】おもちゃの企画展「大きいと小さいおもちゃの世界」が鳥取市西町3丁目のわらべ館で開かれている。等身大の見応えのある人形から小さい本体に技術が詰め込まれた工芸品まで53点が並び、来場者の興味を引く。18日まで。

 「小さいおもちゃ」の代表格、グリコのおまけをまとめたショーケースには戦後間もない1949年ごろの貴重な品が並ぶ。木や紙、金属製が主流の時代から、60年代以降、プラスチックの普及による組み立て式の登場など時代の変化が見て取れる。

 「大きいおもちゃ」は大型ケースにまとめられ、高さ87センチで2、3歳児ほどの大きさの市松人形が目を引く。市民から寄贈されたもので、32年に制作された。帯は寄贈者の母の半襟を仕立て直したものという。着物にはバラやグラジオラスの洋花があしらわれ、当時の流行がうかがえる。

 展示を担当する長嶺泉子(もとこ)主任専門員は常設展に出せない大きさのおもちゃを展示する機会は貴重だとし「大小さまざまなおもちゃの特徴を見て楽しんでもらいたい」と呼びかけた。

 開館時間は午前9時~午後5時。入館料は500円(高校生以下は無料)。

      (吉金亮太)