富山、石川、福井の3県を地盤とする北国銀行を傘下に持つ北国フィナンシャルホールディングス(FH)が岩手銀行、山梨中央銀行、武蔵野銀行など地方銀行の株式を取得する「地銀投資戦略」を開始した。
地銀再編・資本提携を目的とした政策投資ではない。企業価値向上と株価の値上がりを狙う規律ある純投資が目的だ。保有期間は25年間で、それ以上に及ぶ場合もある。
北国FHは、国内銀行では初めて預金・融資を扱う勘定系システムをクラウド化したほか、退職金制度の廃止、キャッシュレス化など、先進的な改革のトップランナーだ。
特に2022年4月の中長期経営戦略の見直しで打ち出した資本効率改善策は市場から高く評価され、株価を大幅上昇させた。
21年10月の持ち株会社移行後、株価は2倍超となった。総じて割安の地銀株でこの上げ幅は驚異的だ。株価の割安の目安となる株価純資産倍率(PBR)を「1倍超に引き上げる」と宣言し、...
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