「宮城県の公立高で食堂や売店の撤退が相次いでいる」。県内の高校関係者から「読者とともに 特別報道室」に窮状を訴える声が届いた。新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校などで、運営企業の収益が悪化したことが主な原因という。食べ盛りの生徒を満足させたい学校側は、新規業者の参入を望む。(河北新報・桜田賢一)
<Sデジ+>島根県内ではどう? 松江商業が一時休業も、19日に復活
「おばちゃん、このパンをちょうだい」「私はポテトチップスね」
松島高(宮城県松島町)で午前中の授業が終わった4月20日正午過ぎ、町内に住む大山ひろ子さん(79)が切り盛りする売店に生徒たちが詰めかけた。購入者の列は途切れず、食品の在庫は瞬く間に減っていった。
松島高には食堂がない。2022年3月まで近隣の業者が請け負っていたが、...