設営準備が整う式典会場=大田市三瓶町、三瓶山北の原
設営準備が整う式典会場=大田市三瓶町、三瓶山北の原

 第71回全国植樹祭(国土緑化推進機構、島根県主催)が30日、大田市三瓶町の国立公園・三瓶山北の原などで開かれる。28日には会場設営がほぼ整った。島根県での開催は、1971年に今回と同じ三瓶山北の原で行って以来、50年ぶり2度目。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、天皇陛下がオンラインで参加される。

 「木でつなごう 人と森との 縁(えにし)の輪」をテーマに島根県が掲げる循環型林業を全国にアピールする。

 式典には島根県内外の招待客、スタッフを合わせ約2200人が参加。このほか、新型コロナ緊急事態宣言の発令地域など26都道府県の招待客はオンラインで出席する。

 陛下は東京の赤坂御用地でスギやエノキなどの「お手植え」と「お手播(ま)き」、さらに前回の島根大会で昭和天皇が植え、約17メートルに育ったクロマツを赤坂御用地に運んでの「御収穫」に臨まれる。

 会場隣に設けた植樹会場では招待者らがクルミ、クヌギ、コナラなど広葉樹の苗木約2千本を植える。(錦織拓郎)