日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、倉吉市出身の落合改め伯桜鵬(はくおうほう)(19)=宮城野部屋、鳥取城北高出、本名・落合哲也=が西前頭17枚目に昇進し、新入幕を果たした。初土俵から所要3場所での幕内昇進は、遠藤(東前頭16枚目、追手風部屋)と並び昭和以降最速タイ。鳥取県出身者の新入幕は間垣親方(元幕内石浦)以来で戦後4人目となる。
愛知県豊田市の宮城野部屋宿舎で記者会見した伯桜鵬は「入門してから驚くくらい順調。これからは、より厳しくなると思うので覚悟を持ってきょうを迎えた」と話した。名古屋場所での目標は12勝とした上で「『勘違いせず』『調子に乗らず』ということを肝に銘じたい」と表情を引き締めた。
同席した宮城野親方(元横綱白鵬)は「自分は(新入幕まで)3年かかったので、ずいぶんと早い。おめでとう」と祝福した。
伯桜鵬は鳥取城北高時代に2度の高校横綱に輝いた。昨年9月には全日本実業団選手権を制し、12月に宮城野部屋に入門。初土俵となった今年1月の初場所で幕下優勝を飾り、昭和以降初となる所要1場所で十両に昇進。3月場所は10勝5敗で勝ち越し、5月の夏場所では14勝1敗で優勝争いを演じ、新入幕を決定付けた。(景山達登)