読者の皆さんから、身近なテーマについて意見を募り、山陰中央新報とSデジ(デジタル版)に掲載する「さんコメ!」。「防災」にたくさんの投稿をありがとうございました。紙面では紹介しきれなかった投稿も含め、いただいた全ての投稿と、記者の雑感を掲載していますので、お楽しみください。(かっこ内はペンネーム。内容は一部要約・編集しています)
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1、日頃から特別な備えはしていませんが、断水や水道管凍結の恐れがある日は、使ったお風呂のお湯を流さずにいます。(干し柿本人麻呂、30代男性)

2、物理的にはペットボトル20本の水道水(定期的に植物の水やりに使って新しいのを補充)、停電対応には、不経済かもしれないけどオール電化にせずにレンジはガス、冬は石油ストーブを使用。
体力的には逃げる体力を普段からつけておく。
1.布団で就寝、押し入れへの布団の上げ下ろしや晴天の時は外に布団を干す。畑はスコップやくわで耕す。冬は雪かきをこまめにして、いたわりつつ腕や腰をきたえる。
2.握力をつけるのに、キッチンは布巾を使ったり雑巾を絞って拭き掃除をする。
3.徒歩で15分のスーパーマーケットには、なるべく歩いてリュックサックを背負って買い物往復する。
日常の中で小さなことや時々でもいいから「これは避難訓練!」と意識をもって行動していると「いざ」という時には役にたつと信じで生活しています(かわらなでしこ、60代)
3、〈地震対策〉高い所に物を置かない。置くなら、落ちても壊れたり、ケガしない物を置く。婚礼家具のタンスと本棚は、天井とたんす・本棚の間に突っ張り棒を置きたんす・本棚が倒れないようにする。万が一のために、たんすのすぐそばで寝ない。
〈火災対策〉オール電化にした。線香は縦に立てると倒れて火事になるかもしれないので、横にする。仏壇のろうそくの火は、すぐ消す。1階が火事で2階から飛び降りないといけない場合は、車の上に飛び降りるか、何かロープが必要と思う。密集地の戸建てなので、厚い窓や防災シャッターが窓についてる。
〈水害対策〉高い位置の避難場所に行くことを家族と話す。そのとき、持って出る物は、私は、通帳と決めている。チャックつきの家族がわかるかばんに入れている。夫は、避難生活に必要な物が入っているリュックを持つ。
〈その他〉家族が、昨年新型コロナウイルスに感染したときも一種の災害の感じでした。そのとき経験したこととして、食料品・衛生用品の備蓄などは、防災に生かしたい。(やっこ、40代)

4、防災で日常的に一番身近なのは「停電」「断水」だと思います。以前在宅中に急に断水になり、水が流れない。それ以来ペットボトルに水を入れたものをトイレのタンクにいれかさ増しし、トイレの脇には4Lポリタンクを常備。停電では冷蔵庫の冷凍庫に2Lペットボトルを数本入れてしばらくは持つように。地震のとき、台所の上の棚には落ちても痛くない軽いものを入れるようにタッパやタオル、ラップなどを寝室には棚ものは一切置かず、食材としては野菜などの乾物とお米を冷凍庫に備蓄と、ふとひらめいた時に備えてきました。
今では防災グッズもありますし、キャンプ用品をそろえ、休日に庭先で火起こししてBBQ&ご飯を炊いたり。これはボチボチですが、トイレは簡易トイレを購入、避難用品の夏物と冬物の入れ替え、食材の賞味期限切れは交換。とまぁ、一部屋埋まる勢いでありますが、いざという時に大活躍しておりますよ。(mikitree)

5、今から半世紀くらい前になりますが昭和47年、小学校中学年だった私、夏休みを1週間後に控えてた7月中旬、数日間の大雨で家の後ろが宍道湖だったためもありますが近くの川が氾濫して宍道湖から水が押し寄せて来ました。幸い水が入って来る前に皆、避難したために人的被害はなかったのですが雨もやみ、避難所から帰ってみると家の中は変わり果てた姿に…。公民館では婦人会の方々がおにぎりを作ってくださったり、家の周りは役場から消毒に回られたりしたことを子どもながらに覚えています。いわゆる「47水害」です。
あれから市内は何度か水に漬かってますが幸い実家は宍道湖からの水が途中まで来たのが平成18年のみ。過去の経験を糧に梅雨入りして大雨警報が出ると避難になるので避難袋と避難場所は、きちんと把握しています。高齢者も一緒の避難になるのでできるだけ早めに行動をした方がよいと思います。今年は梅雨入りが早かったですが雨はどうでしょうか?大きな災害が起きないことを祈るのみです(宍道湖民、60代)
6、大雪、水害、地震などの自然災害も心配ですが、このところ多いのが弾道ミサイルの発射。Jアラートで、近くの建物や地下に避難するよう呼びかけられますが、そのようなことで身を守ることができるとは思えない私。水や食料を備蓄し、避難場所を確認したところで、ミサイルが着弾してしまえば一瞬にして命が奪われるかもしれません。弾道ミサイル発射そのものを防ぐにはどうしたらよいのか。自然と共存してきたように、地球上のすべての民族が共存できるとよいのですが。(neko)。
7、防災ハザードマップ・避難場所確認・家族で話し合うなどはしていますが、防災グッズは、特別に準備していません。カセットこんろ・ガスボンベは停電用に買いました。食品は消費期限ありなので、缶詰以外は、準備していません。梅雨末期! 地震などは、注意必要ですね!(タカボー)

記者雑感
5月末ごろ日本各地で地震が発生していた時、もし大地震がきたら…と思い「防災」をテーマにしました。防災の備えといえば、防災リュックや、家族と避難場所を話し合っておくことなどがありますが、準備しないといけないと分かっていながら先延ばしにしてしまう家庭もあるかと思います。記者が熊本地震のボランティアに行った時に被災者と話し、「まさか自分の身に降りかかるとは思わなかった。早く逃げていればよかった」と後悔の声をたくさん聞きました。今回の意見でも47水害を経験された方の声は印象深かったです。みなさんからの防災対策を元に、ぜひそれぞれの家庭で、万が一の準備に役立ててもらいたいと思います。(担当記者)
次回テーマ
次回のテーマは「一畑百貨店閉店へ」です。島根県内唯一の百貨店が、来年1月に閉店することになりました。皆さんはどう受け止めましたか? 買い物が不便になることへの心配や愛着ある店舗がなくなる寂しさ、百貨店の置かれた状況への思いなどを教えてください。買い物や食事を楽しんだ思い出もお待ちしています。
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