島根半島に点在する集落を歩く石川直樹さん
島根半島に点在する集落を歩く石川直樹さん

 ヒマラヤ登山など国内外で活躍する写真家・石川直樹さん(46)が島根半島を巡る写真企画「石川直樹・島根半島を往く」が9日から本紙文化面で始まります。日本海を望む浦々の集落とその生活や独特の地形などを気鋭のまなざしで切り取り、出雲の風土を再考し、新たな価値を発見します。

 自身が敬愛する写真家・森山大道氏の古里が大田市仁摩町宅野であることなどから島根に注目。「島根をもっと知りたい」と出雲神話の世界が根付き、民俗学者・宮本常一(1907~81年)も歩いた島根半島を旅の場に選びました。

 厳しい環境下での活動で数多くの作品を出している石川さんですが「人間の内面や精神的なことにも未知の領域が存在することをはっきりと実感してきた。島根半島を歩き、身体が反応したもの、旅の一期一会をきちんと撮っていきたい」と話しています。

 1~4回を30日までの毎週日曜日に掲載。今後、夏、神在月などの取材の写真も掲載予定です。

▽プロフィル
 いしかわ・なおき 写真家。23歳で七大陸の最高峰の登頂に成功し、当時の世界最年少記録を更新した。早稲田大卒、東京芸術大大学院博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら写真集や著書多数。土門拳賞、開高健ノンフィクション賞などを受賞。22年春から秋にかけて8千メートル峰のダウラギリ、K2、マナスルなど5峰に登頂した。