トヨタ自動車が、電気自動車(EV)に関するさまざまな戦略を発表している。その中でも注目されるのが、2026年に発売するEVから導入予定の「ギガキャスト」と呼ばれるアルミ鋳造による車体の一体成型技術だ。すでにテスラが20年ごろから「ギガプレス」という名称で同様の生産手法を導入している。

 クルマの骨格は従来、プレスした鋼板部品をロボット溶接でつないで完成させていたが、テスラの場合は車体後部の骨格は「ギガプレス」導入によって、80に近い部品を溶接でつなぎ合わせていた工程が不要となり、溶かしたアルミを流し込んだ金型で成型してワンショットで骨格が完成する。アルミを使うことで車体の軽量化が進み、航続距離が伸びる。生産工程も短縮されコストダウンにもつながる。テスラは中国・上海工場など世界の拠点でこうした手法を導入している。

 トヨタの場合はこれまで、...