世界各地の鉱物を集めた夏の企画展「ときめく鉱物展~地球のカケラとの出会い~」が15日、大田市三瓶町の島根県立三瓶自然館サヒメルで始まった。西日本初公開の巨大アメシストドームをはじめ、色彩や大小さまざまな約270点に、訪れた家族連れが興味深そうに見入った。
1階ロビーに展示された、万単位の年月をかけてできたとみられる長さ2・5メートル、重さ2・5トンの国内最大級のアメシストドームを除幕して開幕。3連休の初日とあって、大勢の入館者でにぎわった。
展示では周辺の温度や圧力など環境の違いでできる鉱物が異なることや、マンガンが含まれる鉱物はピンクになるなど元素や不純物によって色が変わると解説。ハート形が特徴で産出がまれな「日本式双晶」や蛍光する新種の鉱物「北海道石」のほか、県内で採掘された鉱物、高さ90センチの石英、ダイヤモンドやエメラルドといった宝石も並び、幅広い層が楽しめる内容になっている。
松江市立古志原小学校3年の佐々田灯(とも)さん(8)は鉱物を自由研究のテーマとして検討中といい、「同じ石英でもいろんな形や色があってきれいだった」と話した。
企画展は9月24日まで。大人700円、小中高生200円、幼児無料。
(曽田元気)