JR米子駅(米子市弥生町)の南北自由通路「がいなロード」の開通を契機に「歩いて楽しいまちづくり」について考えるシンポジウムが22日、米子市内であった。野外市マルシェの開催や若い世代の連携などのアイデアが出され、にぎわい創出の機運を高めた。
米子駅の南北自由通路は29日に開通する。シンポジウムは米子市が開き、市民ら200人が聴いた。
官民代表の5人がパネリストを務め、元町通り商店街でデザイン会社「GOOD GROW(グッドグロウ)」を営む亀井智子社長は昨年4月、空き店舗を改修して雑貨、菓子販売などの複合施設をオープン。近くに飲食店や美容院が新たに開店し「若い世代と連携し商店街に立ち寄る動機付けをつくっていきたい」と意気込んだ。
米子商工会議所青年部の岡本貴晃会長は米子城跡や朝日町で飲食店や雑貨が並ぶマルシェを開き市内の回遊性を高めることを提案。南北通路の開通や新駅ビルの完成により拠点性が高まる米子駅を中心に活性化に向けた提案が相次いだ。
鳥取県西部の中学、高校、高専の生徒、学生による活性化策の発表もあった。コーディネーターを務めた米子高専の加藤博和教授は「官民が連携し、若者を巻き込めばもっと面白い街になる」と、今後の新しい街づくりに期待した。 (柴田広大)













