海岸に設置された滑り台で遊ぶ利用者=米子市皆生温泉4丁目、皆生海岸海遊ビーチ
海岸に設置された滑り台で遊ぶ利用者=米子市皆生温泉4丁目、皆生海岸海遊ビーチ

 山陰両県は3日も午前中を中心に高気圧に覆われ気温が上がった。米子で最高気温38・2度を観測。両県の消防によると12人が熱中症やその疑いで搬送され、うち鳥取県琴浦町の80代女性は畑で倒れ、意識がなく重症の疑い。

 松江、鳥取地方気象台によると、主な地点の最高気温は、境、鳥取38・1度▽益田37・8度▽斐川(出雲市)37・1度▽松江36・8度-など。両県29観測点のうち、18地点で35度以上の猛暑日となり、11地点で今年最高を記録した。

 2日連続で気温38度を超えた米子市の皆生温泉海遊ビーチには、涼を求めた多くの海水浴客が訪れ、子ども向けの滑り台などの「マリンアスレチック」で遊ぶ姿が見られた。

 両県の消防によると、3日午後5時までに10~90代の12人が熱中症やその疑いで搬送された。

 気象台によると4日も気温が上がり、大気が不安定で雷雨になる地点もある見込み。予想最高気温は鳥取、米子38度、松江36度など。環境省などは両県に「熱中症警戒アラート」を発表している。(中村和磨、広木優弥)