ドラマ「VIVANT」島根ロケに迫る(4)
島根県内各地でロケを行い、全国で話題のドラマ「VIVANT」(TBS系、毎週日曜午後9時)。奥出雲町とともにロケ地になったのが松江市で、福澤克雄監督(59)にとってはドラマを撮るのは初めての場所だった。地元の熱意が監督を動かし、夢のようなひとときが訪れた。裏側を追った。(Sデジ編集部・鹿島波子)
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▽念願のロケ誘致、支所長が活躍
「何とか玉湯でやってほしい」。今回のロケ誘致に動いた一人が松江市玉湯支所長の比田誠さん(59)だ。2007年から6年、松江開府400年祭の事務局次長などを務めるなど、市の観光行政に長く携わり、ファンである福澤監督の手がけるドラマのロケ誘致は念願だった。

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ドラマ「VIVANT」島根ロケの裏側 玉湯・本庄・県庁前の様子とロケ当日のオフショット(松江市編)
比田さんが福澤監督に初めて会ったのは、2016年7月。奥出雲町内で、福澤監督が町民に焼き鳥を振る舞う会があり、親交のある観光関係者とのつながりで参加した。その際は福澤監督と長くは話せなかったが、親しみを感じ、たびたびロケ地に使われる奥出雲町を羨ましく思った。
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ドラマ「VIVANT」島根ロケの裏側 櫻井家住宅とロケ当日のオフショット(奥出雲町編)
玉湯支所長に就任した昨年、ドラマ「VIVANT」の撮影が松江市内で行われることを知り、観光行政に携わってきた人脈を生かし、町内にある旧大谷小学校を候補地としてリストアップした。「玉湯の観光に貢献したい」と力がこもった。...