【益田】昭和から平成初期にかけて益田市内で撮影した写真の展示が、同市あけぼの東町のギャラリー茶房「ちいさなぎゃらりーうつわ」で開かれている。開発前の駅前や建設が進む萩・石見空港、地域の祭りなど懐かしい風景を切り取った77点が来場者の関心を引いている。31日まで。入場無料。
写真は益田市出身の元プロカメラマン福原敏宏さん(80)=東京都世田谷区=が、1986(昭和61)年~95(平成7)年に撮影し、80歳を迎えた記念に写真展を開いた。福原さんが「みんなが本気で、活気があった」と振り返る時代の写真を選んだ。
パラソルを立て海水浴を楽しむ市民や益田競馬場でのレース観戦、ますだ産業祭など地域のイベントの様子を伝える。空港誘致を目指す運動や建設予定地など開発前の街の風景や人々の営みも紹介する。
50年来の友人という川崎育子さん(80)=益田市あけぼの西町=と松下博子さん(75)=同市久城町=は「今は景色が変わっていて見られない。懐かしくて若いころを思い出す」と、思い出話に花を咲かせていた。
午前9時~午後5時。(藤本ちあき)