この暑さ、何とかしてほしい-。そう思っていた「Your Scoop(ユースク)~みんなの取材班」に、金沢市の新竪町商店街で融雪(消雪)装置から水が出ているとの情報が寄せられた。冬に活躍する装置が、真夏に稼働しているのはなぜか-。現地を訪ねると、猛暑を和らげる「打ち水」として活用されていた。(奥田哲平、岩本雅子)

 5日夕、新竪町商店街の全長140メートル、幅6メートルの道路中央に埋め込まれている融雪装置から、水が飛び出し始めた。あっという間に路面をぬらし、スッと気温が下がったように感じる。

 「涼しい風が入ってくるでしょう」とにこやかに迎えてくれたのは、発案者である商店街の甚田和幸会長(72)。「あまりにも暑いので、少しでも通勤の人たちに涼しんでもらえれば」と試験的に2日に始めた。水を流すのは午前6時と午後5時からの30分ほど。昼真っ盛りは水が蒸発し、逆に暑くなるのを懸念して避けた。

朝夕2回「水の使用量 多くない」

 融雪装置は市管理ではなく、...