今回のテーマは「育児に悩んだとき、誰を頼る?」です。気軽に相談できる相手や、気持ちを吐き出せるような場所などが寄せられました。紙面では紹介しきれなかった全ての投稿を掲載しています。(内容は分かりやすく編集・要約しています)

 1、悩む内容によって相手を変えます。実父母や義父母をまずは頼りますが、現代の価値観や考え方を伴う悩みの場合は、親世代には理解してもらえないことが多いので、同世代のママ友や年の近いきょうだいを頼ります。(山茶花椿、40代)

ご飯おいしいね!(読者提供)

 2、第1子育休中です。初めての育児は何が普通なのかも分からず、悩み戸惑うことが多いです。そんな時、私はサポートセンター主催のイベントや市主催の乳幼児相談に参加します。保健師さんや助産師さんのような専門の方に直接会って子どもの様子を見てもらって話ができるので、悩み解決のヒントをいただけることが多いです。実母や義母にも相談することもありますが、やはり世代間ギャップや他の親戚の子どもたちとも比べられ、しがらみもあります。サポートセンターではお母さんの頑張りを否定せずに優しく導いてくれます。月ごとに季節行事や読み聞かせ、ベビーマッサージ、カフェ、給食体験などがあり、わが子よりも親が童心に帰り楽しんでいることも。江津市では市内の保育園や公民館など何カ所もサポートセンターがあります。各所を回ってさまざまなイベントを楽しんでいる人もいるようです。私も新しくママ友ができました。このような空間を提供してくださるサポートセンターは心の支えです。(ねこまみれ、30代)

 3、第1子の時の子育ては分からないことだらけで、育児書を購入するなどしてたけど、思い通りにならないのが育児。わが子と同じような年齢の子どもを持つ友人や会社の同僚の話、アドバイスを聞き、育児書よりはるかにためになると確信。また、ママ友がいると子どもの成長で必要なくなった物(例えば子ども服やチャイルドシートなど)を譲ってもらい、かなり助かりました。私の場合、自分の親もしゅうとも頼れない状況で、ママ友はありがたい存在です。

 4、私の子育てがスタートした1989年頃は、今のようにスマートフォンやインターネットはなく、情報を得る環境や、多くの人と情報交換する手段もなかったです。他県出身の私は、頼る親族や友人もおらず、大変苦労し、つらく心細い思いをしました。体調の悪い時や、悩みのある時に、気軽に頼れるところがほしかったです。(240、50代)

電話やインターネットで子育ての悩みを共有できる

 5、育児に悩んだらまず、夫に話を聞いてもらいます。同じことを何回も聞いてもらっています。結局、私の気持ちが落ち着いたら解決になります。次に同僚に相談したり、話を聞いてもらったりすることがあります。学校のことなら先生、歯のことなら歯科医など、悩みに応じて相談先を変えます。保育所の先生やカウンセラーにも話を聞いてもらったことがあります。また、妻が若くして他界し、シングルファーザーになった父は、実母や姉夫婦、先生、近所の人、同僚、親類を頼りにしていたと思います。(やっこ、50代)

 6、育児に悩んだ時、私が頼るのは、学生時代からの友人です。出会った頃はお互いに独身でしたが、現在はそれぞれの地元で子育てに奮闘中です。遠方に住んでいるので、気軽には会えませんが、会員制交流サイト(SNS)などで励まし合ったり、情報交換したりしています。(れもん、20代)

 7、まずは目の前の子どもが何に困っているのか、考えているのか、夫婦で会話することを心がけました。その上で父親としてできることを考えました。やはり、つながりをつくってさまざまな場所で子どもについて語り合える関係人口を増やすことが大切だと思い、コミュニティーセンター、図書館、PTA、子育てサークル、読み聞かせボランティア、自治会などさまざまな場所で役員となり、子どもや妻と参加し関係人口を増やし、楽しみながら自然と子どもについて話せる場、人をつくりました。
 親としてさまざまなつながりをつくる中で、自然とさまざまな意見を聞き、日々の子育てに取り入れていった感じです。悩みはつきませんが、子どもの世界を広げる中で自然と解決したり、悩みを話せる人は増えていった感じです。また、さまざまな方とオンラインでつながり、全国の方の話も聞く中で子育てについて改めて考える場もつくっています。特定の誰かというより、さまざまな立場のさまざまな考えを持っている人の話を聞く場をつくり、頼れる人を増やしている感じです。基本的には、夫婦間で話すことが一番ですが。(保育士父ちゃん ゆう)

友人の存在が子育ての支えになる

 8、夫と私の実家が近かったので、両家の両親に助けてもらっていました。30年前は、子どもと散歩していると、ご近所の先輩お父さん、お母さんから声をかけてくださり、相談できて心強かったです。今はコロナ禍があったり、防犯、プライバシーの問題があったりして、あいさつはしますが、こちらから声をかけられないです。先日、病院で受診を待っている時に、6カ月の赤ちゃんが私をじっと見ていたので「こんにちは」と言ってから、お母さんとお話しました。「ママをゆっくり寝かせてあげてね」と赤ちゃんに言ったら、お母さんが「その言葉、うれしいです」と言われました。共感してあげることしかできませんが。少しでも人と言葉を交わすところが身近にあるといいと思います。(かわらなでしこ、60代)

 9、育児に悩んだ時…。私は2人の子どもがいます。下の子どもが0歳の時、友人と3人で親子読書会を立ち上げました。1カ月に1回の集まりで、図書館の方の協力もあり、絵本の読み聞かせやエプロンシアターなどをしていただきました。その中で悩みを相談したり、時には泣いたりする人もいてとても助かりましたし、楽しかったです。27年たった今でも時々メンバーで集まり、楽しい時を過ごしています。(YOKO)

 10、地域の子育て支援センターで相談したり、話を聞いてもらったりしています。また、支援センターで会う他の保護者さんや育児中の友人と話すとほっとできます。(30代)

 11、子どもが小さい頃、夫の転勤で隠岐に行くことに。親戚もいませんし不安でしたが、社宅が同じ転勤族の先輩ママさんたちにいろいろ助けてもらいました。子どもを預かってもらったり、みんなでお茶をしたり、病院の情報などを教えてもらったりと、楽しく過ごすことができました。今思えば、本当に恵まれていたと思います。優しい人がこんなにたくさんいるのだと思いました。人に頼ることも必要だと思いました。

 

次回テーマ 子育て中の災害への備え、どうしてる?

 次回のテーマは「子育て中の災害への備え、どうしてる?」です。家族で避難場所を共有し、非常食としてレトルトの離乳食を多めに買い置きするなど、準備は大切です。子どもの年代に応じた、皆さんの対策を知りたいです。匿名オッケーですが、できるだけペンネームと年齢(年代)を記してください。

 

 担当記者から

 紙おむつとお尻拭きなどを入れた、子どもの非常用持ち出し袋を育児休業中に用意しました。1年以上がたち、必要な物が変わっているので、皆さんのご意見を参考に見直そうと思っています。(山口春絵)
 =締め切りは11月12日=

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 参加はLINE窓口やメール、ファクスでお気軽に。情報部=ファクス0852(32)3520。メールkurashi@sanin-chuo.co.jpへ。