こんなに手間暇をかけたものを毎日食べられるのか、という驚きとともに味わった。

 島根県吉賀町立柿木小学校(児童数49人)の給食だ。訪れた9月29日は、揚げ豆腐の肉みそかけと磯香あえ、はんぺんのすまし汁に麦入りご飯、月見団子に牛乳。

 学校に隣接する調理場で4人の調理員が、柿木中学校分も合わせた計120食を手作りした。地元有機栽培の大豆を使った豆腐にみそ。すまし汁のだしは煮干しや昆布、かつお節で取ってある。

 この日が特別ではない。普段から地元の平飼いの有精卵や、有機栽培された...