島根県奥出雲町の特産品・そばを使った土産物が完成し、11月1日に町内で販売を始める。そば店6店舗の特色を反映させ、6種の味が詰まった「そばグラノーラ」で、新そばのシーズンに入る中、新しい土産物としての期待が高まる。
地域の魅力向上に取り組む総務省の「地域活性化起業人制度」で町に勤務する、大手飲食店情報サイト運営「ぐるなび」の山脇聡一郎さん(37)と町、そば店が連携した。
開発にあたり、町内の扇屋(郡)▽ゆかり庵(稲原)▽一風庵(下横田)▽吾妻そば本店(三成)▽鬼蕎麦(同)▽八川そば(八川)―の協力を仰いだ。
ぐるなびを通じて縁があった京都市内の和菓子店が、乾燥させた穀物を固めた「おこし」を思い起こさせる「グラノーラ」を構想。サンショウや湯葉、ワサビなど、それぞれの店の特徴を6種類の味で表現した。
23日、町役場仁多庁舎で糸原保町長に完成を報告した山脇さんは「甘味と塩味がある。塩味は酒と一緒に食べるのもおすすめ」と紹介した。
1箱6袋入り1080円(税込み)。11月1日に協力したそば店6店舗で販売を開始する。
(狩野樹理)